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サチコさんのリースヘ
彼女は虫が嫌いでした。
あの姿を受け入れるとは思ってもみませんでした。
それが、花を好きになりいとおしくなった時、虫を嫌いではない自分に気付きました。
花に虫は付きもの、花を好きで集まる虫を自分も好きになろう。
それからすべてのものに、優しくなっている自分に気がついたのです。
彼女は二つの華道を習っていました。一つは生ける花を切り、折り曲げる。
一つは、あるがままの花の姿をそのままに生ける。
彼女が選んだのは後者の方でした。
エゾエンゴサク
エゾスカシユリ
エゾキスゲ
エゾスカシユリ
ミズバショウ
スズラン
フタマタイチゲ
ハマナス
ネジバナ
オオイヌタデ
オオバナノエンレイソウ
クロユリ
エゾノコンギク
エゾリンドウ
ムラサキツユクサ
エゾフウロ
オオアマドコロ
ムシャリンドウ
ホタルブクロ
この葉書はうちの喫茶店でも売っております。
いらした時にご覧下さい。
彼女は自然の中で咲く野の花に興味を持った時、それを描こうと思いました。
花を傷つけてはいけない思いが、そうさせたのです。
一輪づつ名前を調べ、描きためていきました。
野の花を描きつづけていた彼女が、絵葉書を作ることになったのは
ある人との出会いがありました。
望まれるまま花の絵を人にあげていた彼女は、ある時その人に言われました。
「そこに行かなければ二度と描けない絵もあるんだよ。絵を人にあげるということは
自分を切り売りしているようなもの。」・・・・・・・・・
野の花を皆に知ってもらいたい、・・・・そう言う思いが重なって、彼女は絵葉書を作りました。

彼女は野の花が好きでした。季節を忘れないでひっそりと咲く、
可憐な野の花が好きでした。
精一杯咲いて、人知れず一生を終えるかのような
はかない野の花に魅せられたのです。