知床キノコ狩り
しっちゃかめっちゃか日記





9月のある日、今年3回目の知床です。
体を鍛える目的で始めた知床へのキノコ採りに、今年はすっかりはまってしまいました。
毎週定休日の天気予報とにらめっこです。
短い北国の秋・・・美味しい秋を見つけに、お師匠様のパジェロに乗ってさあ出発です。






この日も季節外れの暖かい気温でした。
彼がキノコ採りのお師匠様です。
まるで山猿・・・私たちは付いて行くだけで精一杯なのです。

此処はカムイワッカの滝。
道路脇で、滑り止めのためのワラジの貸し出しをしていました。
ここから水の流れる岩場を渡って登る事40分くらい・・・・滝壷が露天風呂になっているそうです。
テレビで見たことはあるんですが・・・・・・。
流れに手を入れてみると、ホンワカと暖かく感じました。






カムイワッカの滝から少し行ったところに、知床大橋があります。
100メートル近い深さの峡谷に、つり橋のように掛けられていました。
石を投げたらどんなだろう・・・・と、マスターが石を拾っているところです。
此処から向こうは通行止めになっていました。






石を投げて下に届くまで、2秒くらいかかりました。
目が眩むほどの高さです。




さて、ミニ観光も終わり、いよいよ目的の場所まで移動です。
何時もならすぐ山に入るのですが、今日はちょっと訳があって・・・・。

最初、カムイワッカの近くの森に入りました。
「此処来た事覚えているか?」・・・マスターに言われても全然覚えがありません。
だって私は・・・・・・。








赤い川の源流近くです。
源流では地面から水が湧き出ていました。
鉄分を含んだ水が、川の流れを赤く見せているのです。
流れを渡る時少し埋まってしまいましたが、靴先に付いた泥は赤錆び色をしていました。






彼は何時も場所の説明をしてくれます。
こっちの方向がどうで、あっちに行くとどうで・・・・・。
でも私はすばらしい方向音痴。
山を巡って入り口に戻っても、どうして戻ったのか分からないのです。
だから何時も、少しでも離れるとすぐ呼ばれます。
も〜〜!分かってるって!(^^;






分け入った場所は、ほとんどが20度以上の斜度がありました。
場所によっては40度近く・・・スパイクを付けているのにずり落ちてしまいます。
生えている笹を手でつかみ、反動で一歩を踏み出します。
もう、ハーハーゼーゼーの呼吸です。
でも山猿のお師匠様はなんのその、ドンドン上に行ってしまうのです。
彼も呼吸を荒くして登っているのでしょうか・・・・・。

彼が木の周りを探している時を見計らって、パチリです。






目的じゃないキノコを見つけました。
本しめじ・・・だそうです。








最後に登った5箇所目の山は、それは大変な山でした。
「此処から登りだよ」と言われた所から、延々と登りが続くのです。
多分30数度の獣道を一時間半・・・2回の休憩だけで登りきりました。
足はガタガタ、腰はガクガク・・・・。
何くその根性で付いて行きました。
お師匠様の次の日談・・・・「きつかったね〜」
ハイ、私はメチャクチャきつかったです。
でもお師匠様は、朝の3時半まで飲んでいたそうです。
信じられない体力!






去年はこの倒木に、びっしりシイタケが付いていたそうです。
でも今年はこれだけ・・・・。
7月から8月にかけての低温と雨が、何か影響しているのかもしれません。
今年は今回で3回目の山です。
でも舞茸の姿は何処にもありませんでした。





3時過ぎに山から出た私たちは、ウトロ漁港に向かいました。
釣り舟や、「だいぼう」と呼ばれるアキアジ漁の船が停泊していました。
大型エンジンを積んでいるだいぼうの船は、滑るように行き交っています。
カッパを着たカッコイイやん衆が、腕組みをしながら乗っていました。
満載の魚を港に下ろした後、再び網起こしに向かいます。

この時期北の釣り師たちは、釣り舟のクルーザーを借りてアキアジ釣りに興じるのです。
防波堤に横付けされてる船の縁を渡って、師匠の知り合いの船に乗り込みました。
ベッドやトイレまで付いている、私にはオドロキのクルーザーでした。









岸から見る景色とはまるで違っていました。
穏やかな水面が磨いたステンレスのように光り、この時期にしては暖かい風が吹いています。
デジカメを忘れてしまい、暫らくして車から取ってきたのですが
夕暮れが近づいてしまい、ステンレス色の輝きは消えてしまっていました。(残念!)






大型エンジンを積んでいるだいぼうの船です。
この時間、クレーン車で網下ろしをしていました。






船にお邪魔してすぐ、冷たいビールをご馳走になりました。
メチャ美味のビールの味です。
船のご主人が、沖漬けの筋子を出してくれました。
ダイナミックに手でちぎったのをそのまま口に運びました。
「甘い!味が濃厚!美味い!」
釣ってすぐ、海水で洗った筋子を生醤油に漬け込んだものです。
3時間漬け込んで取り出し、醤油を切って次の日には食べられるそうです。
家庭でも作れるそうなので、今度試してみたいと思いました。






時化でアキアジがダイボウの網に入ってしまい、昨今中々釣れないそうです。
「イカばかり釣れるさ」って言ってました。
でも船のご主人は皆がイカしか釣れない中、今日5本上げたそうです。
お客さんを乗せての釣りじゃなく、マカナイ(自分のために)だそうです。
人間が入れそうな位い大きなクーラーバッグに、塩を塗した5本のアキアジが並んでいました。
その中の一本がメス。
その貴重な筋子を、いただいちゃいました。(^0^)。
例の3時間醤油に漬けて取り出したばかりの筋子です。(やったね!)
しかも!しかもです。
沖で釣って塩を塗した大きなアキアジ!・・・・いただきました〜♪
もう嬉しくて、ニンマリです。
しかも!しかもです。
釣りから戻ったお師匠様の友達の船から、イカを沢山いただいちゃいました。
今日は、盆と正月がいっぺんに来た感じです・・・幸せ!
(下の青い色の船が、イカの君の船。四角いのは水洗トイレです)






この時間まで此処に居るのには分けがありました。
この日5時半から、「キノコ会」なる集まりがあるそうなのです。
お邪魔虫で部外者のマスターと私。
お邪魔虫していいのかしら???







これがキノコ会の会場です。
山に魅せられたつわものが数人、ウトロの鹿工芸館に集まっていました。
此処には鹿細工をしている、はじける笑顔のご主人がいます。
前にお邪魔して、美味しい料理をご馳走になったことがありました。
お師匠様曰く、此処は「居酒屋鹿工芸館」なんだそうです。・・・・つわもの共の溜まり場所。
「え?女性が居るの?珍しいね〜〜〜」って言われちゃいました。
でも料理をしていたのは、横須賀から来た若者でした。
あんなに苦労したのに採れなかったマイタケも、ちゃんと鍋に入っていました。
鷹ショウをしている方から送られてきた猪も入っていて・・・。(美味しかった♪)
「分けの分からないキノコも入ってるから、腹壊さないでね」
「2時間過ぎたら、毒キノコかそうじゃないか分かるよ」
・・・・・・オイオイ!・・・・・・・・

男ばかりの中にいて、ワクワクするような話の飛び交う中、それでも箸は休めずに、
目を輝かせて聞いていました。

「赤い川を登ったの?マスターは男だから大丈夫として、女性にはきつかったんじゃない?」
いえいえ、そんなものじゃありません!
私のお師匠様は・・・・赤い川どころか、もっととんでもない山道を登らせたのです!・・・と、
よっぽど言おうとしたけれど、止めときました。
だってそこは、誰も知らない秘密の場所なんだから・・・・・・・・・。

美味しい鍋でお腹をいっぱいにして、残った舞茸もお土産にいただいて
ルンルン気分で帰って来ました。



おまけ

最初に山に偵察に登ったのは、8月の末でした。
お師匠様の師匠と4人です。
それはじっとしていても汗ばむ、この時期にしては異常な暑さの日でした。
山の中はうっそうと繁っているのですが、蒸し暑いのです。
写真を撮る気にもなれませんでした。
で、撮ったのは下の4枚だけです。






おにぎりを食べた後、マスターは辺りを探索していました。
お見せ出来る顔じゃないので、後ろ姿です。





これが同じ場所の秋の様子です。






私です。
お見せ出来る顔じゃないので影だけです。
うっかり日焼け止めを塗って行かなかったのに、太陽はジリジリ照り付けてきます。
でも、もうお嫁に行く事もないし、良しとするか。(笑)
この暑さにあまり汗をかかない私もビッショリ。
だから着ていたシャツを車の屋根に広げ、タンクトップ姿です。
逞しい腕を見てください(笑)。
でも時折吹いてくる風が心地よくて、ちょっと気分良く記念撮影(証拠写真撮影)をしました。






オニューの靴です。
この季節のために買いました。
タンクトップにジーンズ姿・・・・私はジムニーの荷台でタバコをふかしていました。
気分はターミネーターUの女主人公。
勇ましい格好をしていると、強い女になれた錯覚をしてしまいます。
そう・・・気分だけでも強い女で居たい・・・・私の願望なのです。(笑)






夕方、帰りに通った海は黄金色に輝いていました。




後記

熊撃ちの方から実際に聞いた話です。
熊と遭遇した時、絶対に逃げてはいけません。
逃げたら、後ろから大きな爪が伸びて殺されます。
その時は熊の前に立ちはだかり、思い切り両手を挙げて背伸びをし、
大きな声で叫ぶんだそうです。
「がお〜〜〜!!!!」
熊は相手が自分より大きいと勘違いし、99%は逃げるそうです。
後の1%・・・・何処にでも居る変わり者。
そんな熊に遭ったときは、残念ですが不運だと思って食べられてください。


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