
ウトロは台風21号の影響で、一時間40ミリの豪雨の時があったそうですが
この日の山は比較的乾いていました。
乾いた山肌にいきなりの豪雨だったので、
雨が浸透しなかったようです。
川だけが豊富な水量で流れていました。
台風後は気温も上がって、今日なんかは最高気温が27.7度です。
しかも10月3日だと言うのにセミも鳴いてます。
普通の年ならば、10月の声を聞くとセーターじゃなきゃ凍えるはずのに。(笑)

暖かいせいか、クワガタがいました!
元気こそ無かったものの、しっかり木にしがみついていました。

嵐かなにかで倒れた木でしょうが、コケや草がびっしり付いています。
隊長(友人から隊長に格上げ!)が、山がそれだけ古いんだよと教えてくれました。
今日は隊長を先頭に、お供が3名の舞茸探し部隊です。
初参加の方が1名いました。
最初の山は急斜面の沢が多かったので、別の場所に移動する事になりました。

こういう感じの石が辺りに転がっています。
ほとんどの石にコケが付いていました。
木が巨大な岩を抱き込んで大きくなった姿も、随所で見る事が出来ます。
実は今日、マスターの誕生日でした。
「俺の誕生日だからでっかいのを見つけたいなあ〜。」
と、何度も誕生日を強調していたのですが・・・・。

キノコも無いし撮る物も無いし・・・。
苔むした岩と立ち枯れた木ばかり撮っていました。
・・・・ところがです!
この山に入って一時間半くらい経った時でした。
先を歩いていた私たちの後ろから、マスターが何やら叫んでいました。
「あったぞ〜〜。」って言ってるように聞こえるではありませんか。
耳を疑いましたが、確かそう聞こえました。
「あったって、舞茸があったの〜〜ぉ!?」
私も興奮して叫び、お互いの声が交差します。
あったあった!・・きゃっほー!
私はハッピーバースデーツーユーを歌いながら、笹薮をワサワサ掻き分けて戻りました。

「何個〜〜〜ぉ?何個あったの〜〜ぉ?」
「4個付いてるぞー!」
4個だって!・・・・でかした我が夫!
舞茸を前に踊りはしなかったけど、歓声を上げながら記念撮影です。

小枝や笹、どんぐりの実まで抱きこんで大きくなります。
お店で売ってる舞茸との違いは、香りと茎の太さです。
茎をスライスして煮ると、形も食感もアワビに似ているのです。

よく探してみると小さなのも入れて6個付いていました。
松の枝先を切って箒代わりにし、付いているゴミを払います。
キノコの先が崩れないように松の枝先を敷き詰めて籠に入れます。
仲間皆で仲良く分けて、今日の収穫を喜びました。

ふと気が付くと、前を行く隊長がジッと動かずにいました。
その方向に目をやると・・・蝦夷シカです!。
立派な角を持つ大きな鹿が立っていました。
「カメラ!カメラ!」
私は慌ててウエストバックからデジカメを出しました。・・・でも。
え!ウソでしょ〜〜!・・・デジカメのカードが満杯です。
焦って一画面ずつ削除しながら、逃げないでって祈ってました。

一歩一歩近づいて行きました。
でもやっぱり逃げません。
逃げないどころか、全く動かないのです。
声をかけると顔だけこっちに向けます。

この写真は5メートルくらいから写した鹿です。
チョット怖かったけど、鹿の目はとても優しく見えました。
「4人で囲んだら、この鹿獲れるよ。」
などと、隊長はまた恐ろしい事を言います。
疲れているから触っても大丈夫とのこと。(マジ〜〜?)
此処を離れてしばらく歩き、そして振り返った時も
ジッと動かずに居る鹿が木立を重ねて見えました。
・・・・・・・あまり無いチャンスだったのに・・・・・・触れば良かったかな?
後で「えぞ鹿工芸館」のオーナーに聞いた話です。
この鹿は交尾で疲れていたのだそうです。
鹿にとって今が繁殖の時、雄鹿は何頭もの雌鹿と交尾するんだそうです。
羨ましいと言う声も聞こえてきそうな・・・・・・・・。(^^;

2時間かけて此処まで来ました。
さて舞茸も採って心も満たされてるし、2時間かけて戻るには足も疲れて来たし・・・・・。
下に「地の涯温泉」への道路が通ってるので其処に出ようと言う事になりました。
結構な急斜面を、命綱(?)の笹につかまりながら滑り降ります。
台風の影響で、川は岸辺を深くえぐり取られていました。
水量も多く渡るのはドキドキものです。
木を差し伸べてもらい、岩を選んでやっと渡れました。
鉄砲水が出たとみえ、巨大な岩が海まで流されていたそうです。
「地の涯温泉」の露天風呂にも土砂が流れ込み、作業の人が泥水を掻き出していました。

足取り軽く背中は重く・・・そして心は羽のよう・・・・・・。
車を置いた場所までの長い道のりを歩きます。
でも山を歩いてきた足にとって舗装道路はスキップをしたいくらい歩きやすいのです。
西日を受けて陰影のはっきりした木々が綺麗でした。
そこを歩く2人を撮りたかったのだけど・・・・。
またまたデジカメのカードが満杯で、手間どってしまいました。
残念!

道路に出なければ、まだまだ右手の山を歩いているはずでした。
車までもう少しのところに、燃えるような漆の葉がありました。

傍に行って写しました。
観光客のカップルも、この木をカメラに収めていました。
![]()
次の定休日は生憎の雨でした。
昼からは晴れるとの事ですが霧雨が続いています。
朝6時つわもの達(?)が集合したけど、テレビの天気予報とにらめっこです。
網走がこうだから、知床はもっと雨だろうとか・・・。
うんたらかんたら言いながら、うちのリビングで出渋っていました。
雨は本降りになって来ました。
ちょっと電話をかけてみよう。
「えぞ鹿工芸館」のお宅に電話です。(朝早く迷惑な・・・)
奥さんが電話に出てくださいました。
工芸館のオーナーは今日も朝5時から、鹿の角探しに山に入っているそう・・。
しかもウトロは雨が降っていないそう・・・。
「よし!行こう!」
そう言って腰を上げたのは、4人が同時でした。(笑)

今日はとんでもないところから始まりました。
行く予定の道が台風の影響で通行止めが続いているのです。
それで別の方向から入ったのですが・・・。
先頭を行く隊長のパジェロが、いきなり回って林道のわき道に入りました。
「キャー!あんなところを行くの〜?」
次に続くKさんのジムニーは、何度も滑ってやっと登っています。
腕に自信のある(?)マスターは、笹の生い茂った細い道(道には見えない)を
反動をつけながら登りました。
でも登ってすぐの所で、先を行く2台がストップしていました。
大きな木が倒れて行く手をふさいでいたのです。
「早く来い、置いて行くぞ〜」
マスターの優しい言葉を背後に受けながら、一応証拠写真を・・・・。
(真ん中に見えるのが隊長のパジェロ)

この山は急斜面が少ないので歩くのが楽でした。
ただ、笹の葉が随所で邪魔をしています。
こういう笹は大丈夫なのですが、背丈ほどもある「根曲がり竹」が曲者なのです。
獣道を探さなきゃ前へ進めません。
その獣道も、「これが獣道?」と疑ってしまう感じです。
10メートルも歩いたら足が上がらなくなります。
だからそういう所へは、なるべく入りません。(笑)

知床の山は石がゴロゴロしています。
この笹の下も石原かもしれません。
昔々開拓に入った人たちは、石と格闘しながら畑を作って行ったそうです。
やっと畑が出来て作物が実っても、収穫前にほとんどが熊に食べられたそう・・・。
今でも道端には壊れ掛けた農家が残っています。
どうしてこんな場所に開拓者を入れたのかと首を傾げたくなる場所です。
そこを通るたび、この話を思い出して胸が痛くなってしまいます。

上から降りてくるマスターです。
私は一休みしながらカメラを構えていました。

前を行く隊長です。
雨具をまとい頭にはタオルを巻いています。
何時も休んだ後は、「さ、行くぞ」の言葉を発してドンドン行ってしまいます。
山に行き始めた頃は「大丈夫か?」などと優しい言葉もかけてくれましたが
今となっては遠い思い出・・・・。(^^;
生い茂った北こぶしの中を進みましたが、笹の中を歩くよりはずっと楽です。

午後になると、薄暗かった森も日が射して明るくなって来ました。
日が射すと気持ちが元気になって来ます。

森を出た後、ここに来ました。
数十メートルの高さに山肌がえぐられています。
かなり昔にえぐられたと聞きました。
下は川になっていて、風が吹くと今でもパラパラと石が落ちてきます。
去年は下まで行って間近に見れたのですが、残念ながら通行止めになっていました。

この森に入る話もしていましたが、かなり急斜面なのだそうです。
あまり気が進まないけど、行くとなれば付いて行きます何処までも・・・。

山を後にする頃、お天気はすっかり回復していました。
抜けるような青空です。
今日も沢山歩いて体を鍛えました。
明日一日はだるい体で仕事ですが、あさってには元気モリモリです。(笑)
今日は早く寝ます。
![]()

山の木々もほとんどの葉を落としていました。
地面は降り積もった枯葉のじゅうたんです。
キノコもほとんど見当たりません。
葉が落ちて見晴らしが良くなったので
今日はカバノアナタケ採りになりました。

真ん中の少し上、真っ黒に見えるのがカバノアナタケです。
沢山見つけたのですが、周りの景色を写す方に気を取られ
アナタケの写真はこれだけでした。(^^;

曇に隠れた太陽がいきなり顔を出し
強烈な木漏れ日が差し込んで森を照らします。
葉を落とした森に差し込む、綺麗な木漏れ日を撮ったはずなのに
下の湖を写す時に写真を削除してしまいました。
教訓;メモリーカードは2枚持つ事。

森の中から開けた場所に出てきました。
第一の湖からの川が流れています。

この辺りから登りにかかって来ます。
去年も来たよと言われたのですが、ぜ〜んぜん覚えていません。

幾つかの沢を越えて尾根に出、少し下ったところに第一の湖があります。
(この道順はあやしいかな?・・・)
湖より沼と言った方がぴったりするような感じでした。

第一の湖の淵に、動物のヌタ場(?)がありました。
熊や鹿がここに来て水浴びをする場所なんだそうです。
その証拠に、岸辺の落ち葉がこの場所だけ無くなっていました。

更に登って行くと、第一の湖に2本の川が注いでいました。
「こんな水量の多い川が流れ込んでいるのに、どうして湖があんななの?」
私の幼稚な疑問に隊長が答えました。
「流れ出る水をせき止めたら、たちまちでっかい湖になるよ。」
なるほど納得です。(笑)
この湖の下には、幻の滝と呼ばれている滝があるのです。

いきなり湖が現れました。
隊長もここへ来たのは初めてだそうです。
地図にも無い、名前も無い湖だそう・・・。
仲間内ではこの2つの湖を、「下の湖」「上の湖」と呼んでいます。
でもその姿は、想像していたより大きく綺麗でした。
何枚も何枚も写真に撮ったのだけど、見た感動を写し撮る事は出来ませんでした。

葉がほとんど落ちた時期・・・・紅葉の時はさぞかし美しかったと思います。

湖の周りを、途中まで歩きました。
風が出てきたので湖面に波が立ち始めています。

湖から更に上側に、水がこんこんと湧いている場所がありました。
小さな池のような底から湧き出しています。
周りがずっと湿地帯になっていて靴が泥ってしまいました。
落ち葉でぬかるみが分からなかったので、足首辺りまで泥の中です。
水が地面から湧き出しているようでした。

山から帰ったのは3時過ぎでした。
えぞ鹿工芸館を訪れて情報交換をした後、鮭漁の番屋にお邪魔しました。
ガヤ(メバル)の焼き物とゴンタマグロ(本マグロの子供)のお刺身をご馳走になって・・・。
黒いのはメフンです。
鮭のハラスの骨に付いている、血合の部分です。
塩でもんで真っ白になるまで水洗いをし、水切りをした後生醤油に漬けて
2時間経ったのを頂きました。
レバーの刺身のような歯ざわりでした。
(箸が2膳・・・私のとマスターのです。写真を撮るので引き寄せました)
3週間分の総まとめを、見てくださってありがとうございます。
来週は根室まで、秋刀魚を頂きに連れてってもらう予定です。
日記に書くかも・・・・・う〜ん、書きます。(笑)
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